さんさん プラス 4月号
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大腸先生大腸先生 イトー 大腸先生 イトー 大腸先生 イトー に聞くイトーくんは「腸」はい。食べたものを消それから、いらないもその通りです。「消メンエキですか?口から食べたものはそうか、食べ物以外に、 腸4のはたらきを知っていますか?化して、栄養を吸収するんですよね? のは排泄されます。化」「吸収」「排泄」ですね。でも、それだけではなくて、もうひとつ、「免疫」のはたらきもあるんですよ。胃で消化された後、腸まで到達します。このとき、良いものも悪いものもすべて体内に取り込まれるんですよ。病原菌などの有害なものも腸まで行ってしまうんですね。はからだの免疫細胞の50%以上が集まり、良いものと悪いものを選別して、病原菌など有害なものを見つけると排除しています。腸は「からだの関所」ですね。現代なら、国際空港の入国審査場みたいなものでしょうか。なるほど。食べ物を消化して栄養を吸収するだけじゃなくて、悪いものが入らないようにからだを守ってくれているんですね。とりわけ重要な臓器です。大脳皮質(脳の表面)には約150億個の神経細胞があるけど、腸にも約1億個の神経細胞があるとも言われています。大腸先生 イトー 大腸先生 そう。だから、腸に腸は内臓の中でもこれは臓器の中で脳の次に多いんです。おかげで腸は脳からの指令がなくても自分で考え、動くことができるんですよ。すごいですね!それで腸は「第2の脳」とも呼ばれることがあります。脳からの指令が来なくても、食べ物が入ってくると「ぜん動運動」をして消化・吸収・排泄・免疫といった仕事をきっちり進めていく。眠っていて脳が休んでいるときも腸はせっせとはたらいています。だから食べたものは自然に消化されるんですね。指示がなくても仕事を見つけ、からだのために率先してはたらいてくれるなんて感動的です。そうですね。だから大切にしたいですね。イトー 大腸先生 イトー 大腸先生 教えてくれる先生 : 大腸先生(森永乳業ヘルスケアスペシャリスト※)イトー聞き手:イトー君(そろそろ大腸が気になる年頃。健康長寿を願って大腸のことを勉強中)免疫細胞の腸は「第2の脳」※ヘルスケアスペシャリスト:健康や栄養のことをわかりやすく伝える活動をしている森永乳業ベテラン研究員大腸先生脳からの指令がなくても、自分で判断して活動する腸は、「第2の脳」とも呼ばれています。24時間眠ることなくはたらく腸は、私たちの健康にどう関係しているのでしょうか。50%以上が腸にいる24時間はたらく〝腸〟はからだのなかの関所!?

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