さんさん プラス 4月号
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JAXAから「宇宙日本食の申請を考えてみませんか」と声をかけられたのは、2017年11月のこと。粉ミルクでは日本初となる宇宙食認証への挑戦……この話に森永乳業社員の心は浮き立ちます。喜びとワクワク感、不安が入り混じる心の中こそ、宇宙空間のような状態でした。既存の「ミルク生活」には18カ月の賞味期限があり、粉末状で水に溶けやすいなど、宇宙食に必要な条件をすでに備えていました。しかし、宇宙日本食の認証を得るまでには2年半を要し、用意した申請書は1063ページに及ぶものに……。山積みの書類を前に修正を繰り返す日々。お客様のニーズに寄り添う使命感と部署や年齢を越えた団結力で、2020年にようやく夢が実現できました。森永乳業は、粉ミルクの製造を始めてちょうど100周年の年に、大人向け粉ミルクで宇宙日本食の認証を取得できました。約100年前、女性が社会に進出しつつも冷蔵庫が普及していない1920年に、保存可能な母乳代用品を望む人々に向けて赤ちゃん用「森永ドライミルク」の製造を開始。それ以来、離乳食以降の子どもに「森永チルミル」、ミルクアレルギー疾患用に「MA-1」、1977 人生100年時代を迎えた2016年に大人のための粉ミルク「ミルク生活」を発売。この商品を宇宙食にとの声に応えて、ついに宇宙用が誕生しました。く!森永の粉ミルクが、宇宙日本食に!開発から100年。お客様に寄り添い続けて宇宙まで宇宙での健康もサポート「ミルク生活」時代を生き抜新森永乳業の年力6ミルクアレルギー疾患用粉ミルク「MA-1」発売医療関係者の支持多く、のちに「ニューMA-1」も登場。・内容量20.0±0.5g(1食分)・粉や水を飛散させないJAXAの指定容器入り。・容器上部から100mlの水を入れて混ぜ、ストローで飲む。・地球では販売していません。フォローアップミルク「森永チルミル」発売幼児期の栄養補給用フォローアップミルクで市場を開拓。粉ミルク市場の開拓「森永ドライミルク」製造開始米国最新鋭機器を導入し、製造技術を確立。創業より100有余年。森永乳業では常に生活者に寄り添う商品開発が、新時代をすこやかに生き抜く助けになればと考えてきました。ここでは、商品の誕生秘話や開発者の思いなどをご紹介します。宇宙編森永ミルク生活(宇宙用)1975 1920

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