さんさん プラス 12月号
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胃51を起点にして、ゆっくり押しながら、時計回りに大きく「の」を描くように10~20回マッサージします。森永乳業株式会社食べ物を蓄え、消化の第1段階が行われます。食べたものは1日あたり約9ℓもの液体になります。食べ物をさらに分解・消化し、栄養の吸収を行います。胃から流れ込む液体約9ℓのうち、約7ℓの栄養成分と水分が吸収されます。これらを中心に、たんぱく質、脂質、糖質、食物繊維をバランスよく摂って腸内環境を整えましょう。糖質や脂質の極端な制限、肉類の過剰な摂取などの偏った食事は腸内環境に悪影響を及ぼし、お通じの不調につながるので気をつけましょう。大腸の中では腸が強く縮んでゆるむ動き「ぜん動運動」をリズミカルに繰り返すことで、便がスムーズに排出されます。この働きをサポートするのが、善玉菌などの腸内細菌のバランスが整った腸内環境です。腸内環境を整える食事はプロバイオティクス悪玉菌の増加を抑制して腸内環境のバランスを良好にするために必要な、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌のこと。サプリメントのほか、ヨーグルト、チーズ、キムチなどの発酵食品がおすすめです。素材応用研究所山内 恒治プレバイオティクスビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌の生育を助ける食品成分のことで、食物繊維やオリゴ糖などがあります。食物繊維は穀類、野菜、豆、きのこ、いも、果物、海藻など。オリゴ糖は、大豆などの豆類、玉ねぎ、リンゴ、バナナ、はちみつなど。研究企画部篠田 一三水分やミネラルを吸収し、便を作ります。約2ℓの残りかすは、大腸で水分が吸収され、固形となって便が形成されます。「の」の字に指を動かすことで、大腸の流れに沿ったマッサージができます。おなかのマッサージで腸の働きを促してみましょう。食べたものは、胃や腸などで消化吸収されて、残ったものが便として出されます。70~80%は水分で、残りは食べかす、腸内細菌などでできています。理想的な便はバナナ状で黄褐色。回数は一日に1~2回程度、量は1日200g程度(卵3個程度)と言われています。一方、形状がコロコロやカチカチ・ドロドロや水溶便、色が黒っぽいと腸内環境が悪化しています。また、においは腸内環境が悪化すると臭く、きつくなります。ポイント!おへその3cmほど右下あたりに両手の指先をあてます。理想の便はどういうもの? A食事●朝昼晩、食物繊維やオリゴ糖を意識した、バランスのいい食事に。●乳製品、発酵食品を積極的に摂る。●水分もしっかり摂る。生活●起床時間や就寝時間を規則正しく。睡眠不足を避ける。●運動の習慣をつける。●アロマやストレッチ、ぬるめのお風呂などリラックスタイムを意識的に取る工夫を。便がつくられるメカニズムプロバイオティクスとプレバイオティクスが大切小腸自分に適した生活リズムを作っていくと、トイレに行く時間も定期的になり、お通じもスムーズになっていくでしょう。大腸“お通じハッピー”を目指す「の」の字マッサージお通じがスムーズにでないときは、生活習慣を見直そう“お通じハッピー”になるために知っておきたいこと

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