骨は、肌や髪と同じように新陳代謝しています。骨の新陳代謝を促進して丈夫にするためには、日々の食事はとても重要。カルシウムや、カルシウムのはたらきを助けるたんぱく質、ビタミンD、ビタミンKなどが含まれた食品をバランスよく意識して摂取することが大切です。カルシウムは体内に最も多骨 4く含まれるミネラルで、体重の1~2%を占めています。このうちの99%が骨や歯に、残り1%が血液や筋肉に蓄えられます。いわば、骨はカルシウムの貯蔵タンクで、血液中のカルシウム濃度を一定に保つ役割を担っています。カルシウムの摂取が不足して血液中のカルシウム濃度が低下すると、貯蔵タンクから血液にカルシウムが溶け出て、濃度を一定に保とうとします。この状態が長期間続くと、骨がどんどん弱くなっていくのです。ルシウムの量(骨量)は、成長期に急増しますが、20~30代でピークを迎え、その後は減少していきます。貯蔵タンクの中身を減らさないように、毎日の食事で栄養成分を摂ることに加えて、運動で筋肉を増やして骨の代謝を活性化させましょう。そうすることで、骨粗しょう症の予防になります。さあ、骨づくり習慣を始めましょう。貯蔵タンクに蓄えられるカ骨は何歳になっても強くなる!“乳”で骨育骨量ピーク・ボーン・マス(最大骨量)閉経男性女性102030405060708090歳清野佳紀ほか:薬の知識vol.143 No.10.6 1992(平成4)年20歳までに骨量を高めるすこやかに年を重ねていくためには、からだを支える土台である「骨」を丈夫に保つことが大切です。骨づくりに欠かせない栄養成分をしっかり摂って、コツコツと、骨づくり貯金をしましょう。50歳からは骨量の低下を食い止める!いつまでも元気に動けるからだづくりカルシウムが不足すると…CaCa年齢による骨量の変化特集血液CaCa
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