の調子に影響するだけではなく、全身の健康とも深くかかわっているそうですね。中には健康に良い成分をつくるビフィズス菌などの善玉菌と、逆に有害な悪玉菌がいます。悪玉菌が増えると、それによってつくられる有害物質が血液を通じて全身に運ばれ、さまざまな不調を引き起こしてしまいます。腸を元気にするには、どんなことを心がければいいですか?食べすぎや脂肪の多い食生活を続けていると悪玉菌が増えることがわかっています。すると腸のぜん動運動が衰えて便秘を起こしやすくなり、さらに悪玉菌や有害物質が増えていくようになります※1。 悪循環ですね。 一方、ヨーグルトなどに含まれる善玉菌には、悪玉菌の増殖を抑え、腸のぜん動運動を活発にする作用があります。ビフィズス菌のサプリメントであれば毎日続けやすいですね。また、「プレバイオティクス」といって、ビフィズス菌のエサになる食物繊維やオリゴ糖などを含む食品を摂るとビフィズス菌が増え、悪玉菌が減っていきます。ミルクオリゴ糖が含まれるドリンクなどもあるので、ビフィズス菌のサプリメントなどと合わせて摂ると良いでしょう。 食事以外に気をつけることはありますか?動は血液の循環が良くなるので、腸内環境の改善につながることが期待できます。イスに座ったり立ったりするなど、簡単にできるスクワットもいいですよ。大腸の近くにある腸腰筋が鍛えられるので、便通改善につながります。また、人気YouTuberの美緒先生の腸活エクササイズもおすすめです※。 そういえば、不規則な生活も良くないと聞きました。 不規則な生活は悪玉菌を増やします。毎日同じくらいの時間に食事をとり、同じくらいの時間にベッドに入るようにするなど、規則正しい生活を心がけましょう。生活のリズムが整うと、便秘に悩まされることも少なくなります。イトー大腸先生イトーイトー大腸先生善玉菌のエサになる食品を大腸を元気にする3つのポイント腸の動きが良くなる運動は?教えてくれる先生 : 大腸先生(森永乳業 ヘルスケアスペシャリスト※3)聞き手:イトー君(そろそろ大腸が気になる50代。健康長寿を願って大腸のことを勉強中)大腸先生イトー大腸先生イトー大腸先生に聞く はい。私たちの腸の まずは「食事」です。なが~い友だち32 は 腸内環境を良くして大 腸内環境は単におなかウ大腸ォ先ー生キン 「グ運な動ど」のも有有酸効素です運。大腸先生イトー大腸は全身の健康づくりのための“要”といわれています。では、いつまでも大腸をすこやかに保つにはどうすればいいでしょうか。3つのポイントをご紹介します。※1 出典:小林弘幸著『腸活にいいこと 超大全』(宝島社・2021年)※2 4~5ページでご紹介している、津村美緒さんと森永乳業の共同企画「ビフィズス菌トレ」をご覧ください。※3 ヘルスケアスペシャリスト:健康や栄養のことをわかりやすく伝える活動をしている森永乳業ベテラン研究員のの学校学校腸腸はたらくはたらく
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