血圧は加齢と共に高くなる傾向があり、超高齢社会の現在では、多くの方が血圧に悩み、社会課題のひとつになっています。そんな高めの血圧を下げるのに役立つのが、森永乳業が初めて発見した乳由来の機能性成分「トリペプチドMKP®」。そのメカニズムは、血圧上昇物質を作る酵素の働きをブロック(ACE阻害)するというもの。食品由来の他のペプチドと比較すると、ごく少量で効果を発揮することが報告されています。また、血圧が高めの方が「トリペプチドMKP®」を含むたんぱく質分解物を12週間継続摂取すると、収縮期血圧が有意に低下することがヒト試験でも確認されており、トリペプチドMKP®が健康で幸せな社会の実現に貢献することが期待されています。森永乳業では、ミルクアレルギーで育児用ミルクが飲めない赤ちゃんを救いたいという思いから、牛乳のたんぱく質から作られるミルクペプチドについて長年研究を続けてきました。そのなかで、ペプチドのアレルゲン性を低下させると苦みが出てしまうことが判明。乳児でも飲める風味にするために検証を重ね、ついに、ある種の乳酸菌が出す酵素が、アレルゲン性と風味の両立を可能とするペプチドを生み出せることを発見しました。そして1977年に国内初のアレルギー疾患用のミルク「MA‐1」を、1998年には新たなペプチドの製造法によって改良した「ニューMA‐1」を発売。風味とアレルゲン性低減を両立した画期的なミルクは、医療現場などからも高い評価を受け、研究開発を担当した当時の栄養く!高めの血圧を下げる乳由来の「MKP含有たんぱく質分解物」ミルクアレルギーの赤ちゃんを救う研究から0食品に含まれるペプチドのIC50時代を生き抜新森永乳業の年力6トリペプチドMKPは血圧の上昇に関わる酵素(アンジオテンシン変換酵素:ACE)の働きをブロックする乳由来の成分。他の食品由来ペプチドと比較すると、ごく少量でも効果を発揮することが確認されています。※成分A~Gは、論文内のさまざまなペプチドの1成分(出典:Food Chemistry 172 (2015) 441-446をもとにグラフを作成)·森永乳業が初めて発見した乳由来の食品成分·血圧を上昇させる物質を生成するアンジオテンシン変換酵素(ACE)の働きを阻害※トリペプチドMKP®だけの販売はしておりません。10302040IC50:50%阻害濃度。値が小さい程、少量で効果を発揮することを示す。50(μg)52血圧を上昇させる酵素の働きを抑えるために必要な成分の量0.43MKPペプチドAペプチドBペプチドCペプチドDペプチドEペプチドFペプチドG14114.52.41.91.4時代を拓く素材編トリペプチドMKP®トリペプチドMKP®は少量で効果を発揮!1917年の創業から100年余。森永乳業は、心とからだの両面からお客さまの健康を支え、笑顔あふれる豊かな社会を目指してきました。今号は乳由来の機能性成分についてご紹介します。トリペプチドMKP®乳から生まれた機能性素材高めの血圧の降下作用が実証された!トリペプチドMKP®
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